ETV特集「最強ソフトVS個性派棋士」の感想
7月16日にNHKのEテレでETV特集「最強ソフトVS個性派棋士」が放送されていました。
こういう将棋にこだわった内容を全国ネットでやってくれるのは、とてもうれしいですね。さすがNHKです。

それで、今年の春にやっていた第1期電王戦の舞台裏とその総集編のような内容だったのですが、少し盛っていた部分もあったような・・。
山崎叡王にチャンスがあった旨を強調していたのですが、番組でやっていた第2局71手15香の変化は、リアルタイムでも藤井九段が大盤解説でやっていましたが、確か山崎八段良しとは言えない結論でした。
番組でも技巧が評価値を-700台から-200台に戻したとは伝えていましたが、チャンスがあった旨を強調していたので、コンピュータの評価値などを全く知らない人が見た時、どういう印象を持ったのか、結構興味深かったりします。
リアルタイムで電王戦を見ていた私は、山崎八段が奮闘していたのは知っていますが、チャンスがあったという記憶はありません。
第1期電王戦二番勝負 第2局(公式)
他に弟弟子たちと攻略手順を研究していたにもかかわらず、山崎八段が第2局でそれを使わなかったという話はおもしろかったです。初手を見て千田五段が頭を抱えたという話はかなりウケました。(森一門は、若い棋士が多く、とても活気がありますね)
得意の相掛かりに組める手順ということで良さそうですが、有利になるわけではないことや、本番でPonanzaがその通りに指すとは限らないことを考えると、見送りも有力手だったのかもしれません。(ここは私の勝手な推測)
そういえば、第1局も無理やり横歩取りに誘導しようとしたにも関わらず、58玉と裏切られました。(観戦していた者としては58玉は残念な一手)
山崎八段が強いのは将棋ファンならば誰もが知っているのですが、Ponanzaが強過ぎるのです。人間では、もう勝てる気がしません。
あと、ちょっとしたツッコミですが、Ponanzaが倒した棋士として佐藤慎一五段と屋敷九段が2度紹介されていたのですが、村山NHK杯が紹介されなかったのは何故でしょう?
なお、屋敷九段は負けたのですが、2日制ならばあの対局は勝っていたのではないかと思っています。あの対局は本当にチャンスがありました。
もうひとつ、Ponanzaがこれまでの定跡手順にとらわれない、独自の強い指し手を放ってくるような話になっていましたが、あれって、プロ対策として、定跡手順を指すこともあれば、未知の局面に引きずり込むためにPonanzaが考えた手を指すこともあり、ランダムで選んでいると開発者の文章で見た記憶があります。
加えて、他のソフトの開発者がPonanzaの定跡は最善手を選んでいるわけではなく、Ponanza側が評価値を大きく落とさない程度の指し手ならなんでも良い、「○○みたいな定跡」(←恐ろしい言葉なのでフィルターをかけました・汗)と説明していたのをニコ生で観た記憶があります。
どうでも良いのですが、少しばかり、どれが真実なのか気になりました。
少々つっこんでしまいましたが、いろいろと語りたくなるほどおもしろい番組だったのは事実です。電王戦を知らない人は短時間で電王戦を知ることが出来ますし、電王戦を見た人はより一層、電王戦に対する知識が深まる番組でした。
再放送 → 2016年7月23日(土) 午前0時00分(60分)
こういう将棋にこだわった内容を全国ネットでやってくれるのは、とてもうれしいですね。さすがNHKです。

それで、今年の春にやっていた第1期電王戦の舞台裏とその総集編のような内容だったのですが、少し盛っていた部分もあったような・・。
山崎叡王にチャンスがあった旨を強調していたのですが、番組でやっていた第2局71手15香の変化は、リアルタイムでも藤井九段が大盤解説でやっていましたが、確か山崎八段良しとは言えない結論でした。
番組でも技巧が評価値を-700台から-200台に戻したとは伝えていましたが、チャンスがあった旨を強調していたので、コンピュータの評価値などを全く知らない人が見た時、どういう印象を持ったのか、結構興味深かったりします。
リアルタイムで電王戦を見ていた私は、山崎八段が奮闘していたのは知っていますが、チャンスがあったという記憶はありません。
第1期電王戦二番勝負 第2局(公式)
他に弟弟子たちと攻略手順を研究していたにもかかわらず、山崎八段が第2局でそれを使わなかったという話はおもしろかったです。初手を見て千田五段が頭を抱えたという話はかなりウケました。(森一門は、若い棋士が多く、とても活気がありますね)
得意の相掛かりに組める手順ということで良さそうですが、有利になるわけではないことや、本番でPonanzaがその通りに指すとは限らないことを考えると、見送りも有力手だったのかもしれません。(ここは私の勝手な推測)
そういえば、第1局も無理やり横歩取りに誘導しようとしたにも関わらず、58玉と裏切られました。(観戦していた者としては58玉は残念な一手)
山崎八段が強いのは将棋ファンならば誰もが知っているのですが、Ponanzaが強過ぎるのです。人間では、もう勝てる気がしません。
あと、ちょっとしたツッコミですが、Ponanzaが倒した棋士として佐藤慎一五段と屋敷九段が2度紹介されていたのですが、村山NHK杯が紹介されなかったのは何故でしょう?
なお、屋敷九段は負けたのですが、2日制ならばあの対局は勝っていたのではないかと思っています。あの対局は本当にチャンスがありました。
もうひとつ、Ponanzaがこれまでの定跡手順にとらわれない、独自の強い指し手を放ってくるような話になっていましたが、あれって、プロ対策として、定跡手順を指すこともあれば、未知の局面に引きずり込むためにPonanzaが考えた手を指すこともあり、ランダムで選んでいると開発者の文章で見た記憶があります。
加えて、他のソフトの開発者がPonanzaの定跡は最善手を選んでいるわけではなく、Ponanza側が評価値を大きく落とさない程度の指し手ならなんでも良い、「○○みたいな定跡」(←恐ろしい言葉なのでフィルターをかけました・汗)と説明していたのをニコ生で観た記憶があります。
どうでも良いのですが、少しばかり、どれが真実なのか気になりました。
少々つっこんでしまいましたが、いろいろと語りたくなるほどおもしろい番組だったのは事実です。電王戦を知らない人は短時間で電王戦を知ることが出来ますし、電王戦を見た人はより一層、電王戦に対する知識が深まる番組でした。
再放送 → 2016年7月23日(土) 午前0時00分(60分)
- 関連記事
- No Tag
2016-07-17 │ 本日の将棋の話題 │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ .