叡王戦本戦(山崎叡王vs羽生三冠)の感想 - 将棋のブログ

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叡王戦本戦(山崎叡王vs羽生三冠)の感想

10月1日に行われた第2期叡王戦本戦(山崎隆之叡王vs羽生善治三冠)は、161手で羽生善治三冠が勝ちました。

棋譜と詳しい解説は下記の公式サイトでご覧下さい。

山崎 隆之 叡王 対 羽生 善治 九段(niconico)


<感想>
前期覇者と史上最強が激突する本戦1回戦屈指の好カード。

羽生三冠先手の本局は横歩取りとなり、これは山崎叡王も得意の戦型。

現在流行中の△5二玉+△7二銀型でしたが、山崎叡王の32手△8二歩が如何にも山崎流。自分の飛車の下に打った歩、素人では理解に及ばない読みの入った難しい一手。

局面が大きく動いたのは羽生三冠の57手▲2四桂。一見、単騎の細い攻めに見える桂打ち。しかし、一見細い攻めに見えて繋がりだすのが羽生流。

形勢をハッキリさせた一手は、羽生三冠の71手▲3四歩でしょうか。相手の飛車を引き付け、次の73手▲3六歩が最低でも後手に銀損させる必殺の手順。△4四銀と逃がすと▲2四金で飛車が捕獲される状況。

この時、対局室を映すモニタの方から「はぁーー・・。」と、山崎叡王の大きなため息が聞こえてきました。

そして、山崎叡王が選んだのは銀損仕方なしと、玉の安全を確保する74手△5二玉。

以下、後手陣だけが終盤となって指し手が進むのですが、山崎叡王のちょいワルな粘りが出て、最後の決め手を与えません。

128手ではこの対局で初めて先手玉に王手が掛かり、132手では先手の主力の龍を抜き、風前の灯だった後手玉がかなり復活していました。

しかし、さすがに逆転までには至らず、羽生三冠が再び寄せを目指すと、遂には山崎叡王も粘れない形となり対局終了。それにしても気付けば161手。

敗れはしたものの、山崎叡王の粘りを称賛する声は多く、本局を語る上で最大の見所になっていたような気はします。


<コンピュータの形勢判断>
第2期叡王戦 羽生三冠vs山崎叡王 形勢評価グラフ
※青色は激指14七段+、赤色はPonanza
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。



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