第66回NHK杯(行方八段vs永瀬六段)の感想
10月30日に放送された第66回NHK杯2回戦(行方尚史八段vs永瀬拓矢六段)は、106手で永瀬拓矢六段が勝ちました。
棋譜は下記の公式サイトでご覧ください。(月曜日に更新されます)
NHK杯テレビ将棋トーナメント
<感想>
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NHK杯テレビ将棋トーナメント
<感想>
行方八段先手の相掛かりでしたが、14手目の局面くらいから、行方八段の指し手が慎重になる序盤戦。序盤から時間を使うのは行方八段のいつものことではあります。
それにしても、指し手のテンポが遅いためか、中盤のねじり合いが非常に長い将棋に見えました。11時20分過ぎにまだ40数手。
行方八段ペースと思われた中盤戦、永瀬六段の△2三金に解説の広瀬八段が「おー」と驚きの声。守りの金を前進させる苦肉の策!この時は永瀬六段も少し悪いと思っていた模様。
そして、飛車の成り込みを実現させると、54手△3五銀と飛車の捕獲が始まり、永瀬六段らしい指し回しが全開。
先手の飛車を封じ込めての終盤戦、76手△5六桂と歩頭に打ち込むタダ捨ての王手に、再び広瀬八段が「おー」と感嘆の声。
極めつけは96手△8六角。解説の広瀬八段の直感にはあっても、正確な読みの裏付けがないと一変に負けになる一手。30秒将棋でそれを選んだ永瀬六段に、またまた広瀬八段が「おっ」と今度は称賛の間投詞。
▲同玉と取った形が、以下15手詰めの即詰み。
千日手こそありませんでしたが、永瀬六段らしい指し回しのある一局だったと思います。
<コンピュータの形勢判断>

※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
それにしても、指し手のテンポが遅いためか、中盤のねじり合いが非常に長い将棋に見えました。11時20分過ぎにまだ40数手。
行方八段ペースと思われた中盤戦、永瀬六段の△2三金に解説の広瀬八段が「おー」と驚きの声。守りの金を前進させる苦肉の策!この時は永瀬六段も少し悪いと思っていた模様。
そして、飛車の成り込みを実現させると、54手△3五銀と飛車の捕獲が始まり、永瀬六段らしい指し回しが全開。
先手の飛車を封じ込めての終盤戦、76手△5六桂と歩頭に打ち込むタダ捨ての王手に、再び広瀬八段が「おー」と感嘆の声。
極めつけは96手△8六角。解説の広瀬八段の直感にはあっても、正確な読みの裏付けがないと一変に負けになる一手。30秒将棋でそれを選んだ永瀬六段に、またまた広瀬八段が「おっ」と今度は称賛の間投詞。
▲同玉と取った形が、以下15手詰めの即詰み。
千日手こそありませんでしたが、永瀬六段らしい指し回しのある一局だったと思います。
<コンピュータの形勢判断>

※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
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2016-10-30 │ NHK杯 │ コメント : 2 │ トラックバック : 0 │ .