藤井聡太四段 炎の七番勝負第7局(vs羽生善治三冠)の感想 - 将棋のブログ

将棋のブログ ホーム » プロ将棋 » 藤井聡太四段 炎の七番勝負第7局(vs羽生善治三冠)の感想

藤井聡太四段 炎の七番勝負第7局(vs羽生善治三冠)の感想

4月23日にAbemaTVで放送された藤井聡太四段 炎の七番勝負第7局(VS羽生善治三冠)は、111手で藤井聡太四段が勝ちました。藤井四段の6勝1敗で炎の七番勝負は終了。

<対戦相手>
第1局 増田康宏四段(藤井四段の勝ち)
第2局 永瀬拓矢六段(永瀬六段の勝ち)
第3局 斎藤慎太郎六段(藤井四段の勝ち)
第4局 中村太地六段(藤井四段の勝ち)
第5局 深浦康市九段(藤井四段の勝ち)
第6局 佐藤康光九段(藤井四段の勝ち)
第7局 羽生善治三冠(藤井四段の勝ち)


<ニュース記事>
将棋・藤井聡太四段 羽生善治三冠に勝利!「炎の七番勝負」6勝1敗の快挙


<感想>
楽しかった企画もいよいよラストバトル。

そして、最後は将棋界最強の棋士が登場。

全将棋ファンが楽しみにしていた一局でしたが、運営の方も楽しみにしていたのか、本局に限り持ち時間が各2時間(秒読み60秒)と、これまでの倍になっていました。

大盤解説も解説の阿久津八段と聞き手の中村女流の他、佐藤名人がゲストで登場。運営サイドの気合の入り様が伝わってきました。 

公の舞台ではこれが初手合いで、どのような戦型になるのかが最初の楽しみでしたが、戦型は藤井四段先手の角換わり。

24手で▲4五桂と跳ねる最近プロ間で流行っている形で、34手の局面は昨年の竜王戦第1局の32手の局面に1筋の端歩の突き合いが入ったもの。つまり新しい形。

先日配信された獅子王戦では羽生三冠が藤井システムを使っていました。つまり古い形。そのあたりも、いろいろと想像が掻き立てられて、なんとなくおもしろかったりします。

中盤は角桂と金の交換で羽生三冠が駒得ながらも歩切れで、形勢不明の難解な局面が続いており。羽生三冠の後手陣は生角二枚が玉の守りを固める見たこともない形。

藤井四段の攻めがじりじりと羽生三冠の玉頭に圧力をかける展開になり、藤井四段が65手▲4五歩といよいよ羽生三冠の後手陣に襲いかかると、羽生三冠が66手△9五桂と待望の反撃。

ところが、それに対して藤井四段が67手▲8六歩と軽い受けの手筋を見せると、羽生三冠は68手△4五歩と自陣に手を戻し、佐藤名人と阿久津八段のダブル解説はその一手が出るようでは藤井四段の有利どころではないとする雰囲気。

そこからはあっという間に後手玉を守っていた角金銀四枚がはがされて、これは幾ら羽生三冠でも・・、という局面になりました。

そして藤井四段の的確な寄せですぐに羽生三冠の玉が必至のような局面になり、このまま王手を一回も掛けられずに羽生三冠が負けるのだろうかと思いきや、98手△6九金の王手~100手△3九飛の王手詰めろ逃れの大技を繰り出し、もしかして先手玉を寄せるのではないかと思うくらい羽生三冠が王手ラッシュで棋神の反撃。

しかし、逆転にはわずかに及ばず、なんと新四段の藤井四段が羽生三冠に勝利で七番勝負はエンディング。

6勝1敗、この結果を予想した人は、かなり少なかったのではないでしょうか。(斎藤七段戦の勝ちっぷりから、結構勝ちそうな気はしましたが、まさかそこから全部勝つとは思いませんでした・笑)

炎の七番勝負は、藤井四段の大活躍によりサプライズがてんこ盛りで、とてもおもしろかったです。1ヶ月半にわたり嬉しい気持ちになれる、いいものを観戦させて頂きました。


<コンピュータの形勢判断>
炎の七番勝負第7局 形勢評価グラフ
※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


関連記事
コメント
非公開コメント

うーん強い!!

七番勝負の前は勝ち越したら凄いだろうなーと漠然した予想をしてましたが、6勝も上げるとは全く思わなかったです。

良い刺激になりました。
おかげさまで興奮して全く眠れません(笑)

2017-04-24 02:17 │ from しきな Edit

Re:うーん強い!!

同じですよ。私も始まる前は、相手が強過ぎると思っていました。

すごい結果に嬉しくなりますよね。

2017-04-24 11:59 │ from 阪田

No title

お久しぶりです。ついに神企画終わりましたね!

結果、嬉しすぎて言いたいことは色々とあるのですが、一番言いたいことだけ…
この企画終わってからの次の楽しみがほしい!!(切実)
26日の平藤先生との対局はモバイル中継…も良いんですが、やっぱり解説付きの動画で見たいんですよね…
どっか、また企画してくれませんかね~
藤井四段を酷使するつもりはないんですが、すっかりハマっちゃいました(笑)

ただ、やってほしくないのは、AIと対局させることです。
AI対AIで競うのは良いけど、公開対局での人間対AIはもはや不毛だと思っています。
練習相手とか、研究に使われるべきだと思いますので。

2017-04-24 18:17 │ from near

nearさんへ

公式戦の方が早速すごいことになっていて、今度はそちらの方を全力で応援です!

私は藤井四段が1年目で公式戦をどこまで闘うのか、それが非常に興味深かったりします。

2017-04-24 23:27 │ from 阪田

トラックバック

http://shogikisho.blog54.fc2.com/tb.php/4866-f768a245

将棋ニュース

新刊案内(amazon)


03月13日 全問実戦型! 3手5手詰トレーニング (将棋連盟文庫)
03月13日 四間飛車 序盤の指し方完全ガイド
03月13日 将棋の序盤でやってはいけない手
03月13日 これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ (マイナビ将棋BOOKS)
03月09日 将棋の渡辺くん(3) (ワイドKC 週刊少年マガジン)
03月09日 どんどん強くなる こども詰め将棋3手詰め
03月06日 頂へ 藤井聡太を生んだもの
03月02日 将棋世界 2018年4月号
02月27日 将棋世界Special愛蔵版『永世七冠 羽生善治のすべて』 (マイナビムック)
02月26日 振り飛車最前線 対中飛車 角道不突き左美濃 (マイナビ将棋BOOKS)
02月26日 徹底解明!横歩取りの最重要テーマ (マイナビ将棋BOOKS)
02月24日 永世七冠 羽生善治
02月21日 鬼才伝説(仮) - 私の将棋風雲録 (単行本)
02月21日 羽生善治の将棋入門 ジュニア版
02月20日 マンガと図解で早わかり 強くなる! こども将棋入門
02月19日 羽生善治の将棋入門 ジュニア版
02月16日 NHK将棋講座 2018年3月号 [雑誌] (NHKテキスト)
02月15日 相掛かりの新常識 (マイナビ将棋BOOKS)
02月15日 【増補改訂版】将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
02月02日 弟子・藤井聡太の学び方
02月02日 将棋世界 2018年3月号
01月31日 竹俣紅ファーストフォトエッセイ『紅本』
01月31日 詰めろ将棋入門
01月29日 居飛車穴熊撃破―必殺藤井システム (プレミアムブックス版)
01月29日 最強藤井システム (プレミアムブックス版)
01月26日 プロ棋士カラー名鑑2018 (扶桑社ムック)
01月24日 羽生善治の将棋辞典
01月23日 振り飛車はどこに行くのか? ~プロが教える全振り飛車の定跡最先端~ (マイナビ将棋BOOKS)
01月23日 藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰
01月23日 史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 (マイナビ将棋BOOKS)
01月23日 子どもにウケる将棋超入門
01月17日 対抗形の急所がわかる! 居飛車VS振り飛車の重要テーマ (マイナビ将棋BOOKS)
01月17日 「次の一手」で覚える 四間飛車定跡コレクション404 (マイナビ将棋文庫)
01月16日 NHK将棋講座 2018年2月号 [雑誌] (NHKテキスト)
01月13日 りゅうおうのおしごと! 7 (GA文庫)

応援してくださる将棋サイト

将棋のブログの人気記事


ブログパーツ