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名局について考えた

西遊棋のツイッターにて、糸谷八段が名局についてつぶやかれているのは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。下記はそのリンクを過去のものから順に並べたものです。

https://twitter.com/kansaishogi/status/850904141459202048

https://twitter.com/kansaishogi/status/850905031960182784

https://twitter.com/kansaishogi/status/850905708849528832

https://twitter.com/kansaishogi/status/850906216553369600

https://twitter.com/kansaishogi/status/850907564636123136

https://twitter.com/kansaishogi/status/850908817592205312

https://twitter.com/kansaishogi/status/850910330410508288

https://twitter.com/kansaishogi/status/850915347897110528

https://twitter.com/kansaishogi/status/850916582586961920

https://twitter.com/kansaishogi/status/850917578969038848


一応、何日かかけて5回くらい繰り返して読んだのですが、「名局の条件はある程度知られた対局であること」と「棋譜は時間の経過と共にそこから得られる感動が変わってくる」の2点が強調されているように解釈しました。

他にも前例と似通っているものや、超越しているものは評価されにくい旨が書かれているようです。

どれもがそうなのだろうと素直にそう思いますし、竜王になったことがある方の名局に対する考えを知ることができるのは、とても有意義です。


私は名局の選定を考える時、それが名曲や名画の選定と似ている部分が多いように思うことがあります。

その選定基準はいずれも、初期の頃はその道の権威ある人の意思が大きく反映し、次第に大衆の意思が大きく影響するようになっていったように思います。

ですから、技量的な面で見ると昔の名局と言われた棋譜の方が、今の名局と言われる棋譜よりも卓越したものが数多く見られるのだろうと思います。

多くの将棋ファンに知られている第38回NHK杯(加藤九段vs羽生五段)は61手52銀が有名で、我々はその手に魅了されているのですが、加藤九段がその対局のことを話す時、52銀はどうでもよく、43手▲4八玉を好手だったと熱く語られていました。

素人の価値観と達人の価値観がかけ離れていることを示す、おもしろいシーンでした。

羽生三冠は解説の米長永世棋聖が52銀を強調したため、その手が有名になった旨を話していました。

つまり、我々素人に指し手や対局の感動を伝える、解説者の役割も小さくないのだろうと、つくづくそう思いました。

棋譜が生ものであるように、名局を決める選定基準もまた、時間によって変化する生ものなのかもしれません。

名局を対局者が主になってつくることは今も昔も変わりませんが、それ以外にも偶発的な要素が幾つもあり、それらはどれもが意図してできるものではなく、我々将棋ファンも何の意図することもなく、ただ観戦しているだけで、知らず知らずのうちに名局づくりにかかわっているのかもしれない、そんなことを考えました。

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