加古川青流戦(藤井聡太四段vs竹内雄悟四段)、18連勝の感想
5月18日に行われた第7期加古川青流戦(藤井聡太四段vs竹内雄悟四段)は、120手で藤井聡太四段が勝ちました。藤井四段はデビュー連勝記録を18連勝に更新。また、連勝記録も歴代7位タイとなりました。
藤井四段の次局は5月25日の第30期竜王戦6組ランキング戦決勝で、対局の相手は近藤誠也五段。
<トーナメント表>
第7期加古川青流戦(日本将棋連盟)
<ヤフーニュース>
将棋・藤井聡太四段、連勝記録を「18」に更新 歴代連勝記録7位タイ 次戦は25日
<藤井四段の公式戦成績>
藤井四段の次局は5月25日の第30期竜王戦6組ランキング戦決勝で、対局の相手は近藤誠也五段。
<トーナメント表>
第7期加古川青流戦(日本将棋連盟)
<ヤフーニュース>
将棋・藤井聡太四段、連勝記録を「18」に更新 歴代連勝記録7位タイ 次戦は25日
<藤井四段の公式戦成績>
01.12月24日 加藤九段に勝利(竜王戦6組)
02.01月26日 豊川七段に勝利(棋王戦予選)
03.02月09日 浦野八段に勝利(竜王戦6組)
04.02月23日 浦野八段に勝利(NHK杯予選)
05.02月23日 北浜八段に勝利(NHK杯予選)
06.02月23日 竹内四段に勝利(NHK杯予選)
07.03月01日 有森七段に勝利(王将戦1次予選)
08.03月10日 大橋四段に勝利(新人王戦)
09.03月16日 所司七段に勝利(竜王戦6組)
10.03月23日 大橋四段に勝利(棋王戦予選)
11.04月04日 小林七段に勝利(王将戦1次予選)
12.04月13日 星野四段に勝利(竜王戦6組)
13.04月17日 千田六段に勝利(NHK杯1回戦)
14.04月26日 平藤七段に勝利(棋王戦予選)
15.05月01日 金井六段に勝利(竜王戦6組)
16.05月04日 横山アマに勝利(新人王戦)
17.05月12日 西川六段に勝利(王将戦1次予選)
18.05月18日 竹内四段に勝利(加古川青流戦)←NEW!
<感想>
本局の模様はAbemaTVで生中継されていたのですが、本局もまた対局前から、報道陣の数がものすごいことになっていました。
藤井四段が初手(後手番なので2手目)を指すと、バシャバシャバシャッと嵐のようなフラッシュ音。新人棋士があれだけの報道陣に囲まれているのは初めて見ましたし、聞いたこともありません。
さて、本局の戦型は先手の竹内四段が中飛車。対して藤井四段は居飛車で3四歩を突かない端角でした。中飛車対策の新しい形らしいです。
藤井四段の34手△6五桂で戦いが始まり、そこからすぐに終盤に突入する激しい変化になるのかとも思われたのですが、藤井四段はその変化は選ばず、少しだけ緩やかになる変化を選択。
そのあたりからしばらくは、解説の屋敷九段と深浦九段、対局者の竹内四段、そして将棋ソフトの形勢判断が一致していたことから、どうやら中盤は竹内四段のペースになっていたようです。
しかし、飛車をさばき合った局面まで進むと、先に相手陣に飛車を打ち下ろした藤井四段にペースは変わっていた模様。
自陣に飛車を打ち下ろされた竹内四段は少考。その間、対局室の模様が映し出されたのですが、藤井四段のそばに置かれていたお盆の上にのっていたのは、お茶などの飲み物と不二家の「LOOK」チョコレート!
視聴者がその美味しい味を思い出したのか、チャット欄が異様なほどに「LOOK」で盛り上がっていました・・。(そういう些細なことで盛り上がるのは、将棋番組ではよくあること)
それはさておき、終盤は藤井四段ペースとなり、お馴染みのものすごい寄せでそのまま終わるのかと思いきや、そこからは竹内四段の終盤術も素晴らしく、1分将棋にもなったこともあり、かなり際どい勝負になっていました。
藤井四段の後手玉が危うくなり、凌ぐ手順が解説されていたその時、藤井四段が指したのは守りの一手ではなく、相手玉を端から狙う92手△1五歩!
大盤解説のA級棋士二人(屋敷九段と深浦九段)が、攻めの手を指していたことに驚愕していました。
そこからも、藤井四段の後手玉はかなり危うい状況になっていたのですが、自玉の安全をまるで神技で読み切り、攻防手を連発する凄まじさで、本当にすごかったです。
最後はまだまだ藤井四段の後手玉が危ないように解説されていましたが、先手の竹内四段は潔く早めの投了。A級棋士の二人は投了後の解説に困惑気味でしたが、もう勝てないと判断する何かが対局者には見えていたのかもしれません。
本局も藤井四段の強さは素晴らしく、その中・終盤力を存分に魅せてくれた一局だったと思います。
藤井四段はデビュー戦から半年も経たずに、連勝記録歴代ベスト10に名を連ねることとなりました。本当にすごい新人が現れたものです。
藤井四段の次局は、第30期竜王戦6組ランキング戦決勝と舞台もこれまでと比べると大きくなり、相手も近藤五段と強いことで注目されている若手の精鋭。
連勝記録は別にしても注目の一局ですが、なんと!
ニコ生だけではなく、AbemaTVでも生中継されるようです!
こんなすごい対局を、次から次にプロの解説付きで観れるなんて、本当にもう、幸せです。
<コンピュータの形勢判断>

※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
02.01月26日 豊川七段に勝利(棋王戦予選)
03.02月09日 浦野八段に勝利(竜王戦6組)
04.02月23日 浦野八段に勝利(NHK杯予選)
05.02月23日 北浜八段に勝利(NHK杯予選)
06.02月23日 竹内四段に勝利(NHK杯予選)
07.03月01日 有森七段に勝利(王将戦1次予選)
08.03月10日 大橋四段に勝利(新人王戦)
09.03月16日 所司七段に勝利(竜王戦6組)
10.03月23日 大橋四段に勝利(棋王戦予選)
11.04月04日 小林七段に勝利(王将戦1次予選)
12.04月13日 星野四段に勝利(竜王戦6組)
13.04月17日 千田六段に勝利(NHK杯1回戦)
14.04月26日 平藤七段に勝利(棋王戦予選)
15.05月01日 金井六段に勝利(竜王戦6組)
16.05月04日 横山アマに勝利(新人王戦)
17.05月12日 西川六段に勝利(王将戦1次予選)
18.05月18日 竹内四段に勝利(加古川青流戦)←NEW!
<感想>
本局の模様はAbemaTVで生中継されていたのですが、本局もまた対局前から、報道陣の数がものすごいことになっていました。
藤井四段が初手(後手番なので2手目)を指すと、バシャバシャバシャッと嵐のようなフラッシュ音。新人棋士があれだけの報道陣に囲まれているのは初めて見ましたし、聞いたこともありません。
さて、本局の戦型は先手の竹内四段が中飛車。対して藤井四段は居飛車で3四歩を突かない端角でした。中飛車対策の新しい形らしいです。
藤井四段の34手△6五桂で戦いが始まり、そこからすぐに終盤に突入する激しい変化になるのかとも思われたのですが、藤井四段はその変化は選ばず、少しだけ緩やかになる変化を選択。
そのあたりからしばらくは、解説の屋敷九段と深浦九段、対局者の竹内四段、そして将棋ソフトの形勢判断が一致していたことから、どうやら中盤は竹内四段のペースになっていたようです。
しかし、飛車をさばき合った局面まで進むと、先に相手陣に飛車を打ち下ろした藤井四段にペースは変わっていた模様。
自陣に飛車を打ち下ろされた竹内四段は少考。その間、対局室の模様が映し出されたのですが、藤井四段のそばに置かれていたお盆の上にのっていたのは、お茶などの飲み物と不二家の「LOOK」チョコレート!
視聴者がその美味しい味を思い出したのか、チャット欄が異様なほどに「LOOK」で盛り上がっていました・・。(そういう些細なことで盛り上がるのは、将棋番組ではよくあること)
それはさておき、終盤は藤井四段ペースとなり、お馴染みのものすごい寄せでそのまま終わるのかと思いきや、そこからは竹内四段の終盤術も素晴らしく、1分将棋にもなったこともあり、かなり際どい勝負になっていました。
藤井四段の後手玉が危うくなり、凌ぐ手順が解説されていたその時、藤井四段が指したのは守りの一手ではなく、相手玉を端から狙う92手△1五歩!
大盤解説のA級棋士二人(屋敷九段と深浦九段)が、攻めの手を指していたことに驚愕していました。
そこからも、藤井四段の後手玉はかなり危うい状況になっていたのですが、自玉の安全をまるで神技で読み切り、攻防手を連発する凄まじさで、本当にすごかったです。
最後はまだまだ藤井四段の後手玉が危ないように解説されていましたが、先手の竹内四段は潔く早めの投了。A級棋士の二人は投了後の解説に困惑気味でしたが、もう勝てないと判断する何かが対局者には見えていたのかもしれません。
本局も藤井四段の強さは素晴らしく、その中・終盤力を存分に魅せてくれた一局だったと思います。
藤井四段はデビュー戦から半年も経たずに、連勝記録歴代ベスト10に名を連ねることとなりました。本当にすごい新人が現れたものです。
藤井四段の次局は、第30期竜王戦6組ランキング戦決勝と舞台もこれまでと比べると大きくなり、相手も近藤五段と強いことで注目されている若手の精鋭。
連勝記録は別にしても注目の一局ですが、なんと!
ニコ生だけではなく、AbemaTVでも生中継されるようです!
こんなすごい対局を、次から次にプロの解説付きで観れるなんて、本当にもう、幸せです。
<コンピュータの形勢判断>

※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。
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2017-05-18 │ プロ将棋 │ コメント : 4 │ トラックバック : 0 │ .