第2期電王戦第2局の感想 - 将棋のブログ

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第2期電王戦第2局の感想

5月20日に行われた第2期電王戦二番勝負第2局(佐藤天彦叡王vsPONANZA)は、94手でPONANZAが勝ちました。二番勝負はPONANZAの2勝0敗。2012年から6年に亘って行われた電王戦は幕を閉じました。

棋譜:第2期電王戦二番勝負 第2局(日本将棋連盟)

インタビュー:記者会見(2) 電王戦中継ブログ

インタビュー:記者会見(3) 電王戦中継ブログ

インタビュー:記者会見(4) 電王戦中継ブログ


<感想>
PONANZAの2手目△4二玉と意表の出だしでしたが、戦型は角換わりで落ち着きました。

序盤は佐藤叡王が有利とは言えなくとも、多くのコンピュータが評価値を叡王側に100~300を付ける状況。

しかし、昼食休憩頃(45手)にはコンピュータ達の評価値が0付近になり、その後は局面を検討していた上位棋士達の判断を超えて、コンピュータ達の評価値がじわーっと、そして確実にPONANZA側にブレていきました。

佐藤叡王は玉を穴熊に囲っていたのですが、PONANZAがそれを苦にすることなく、いとも簡単にその守りの金銀をはがしていく様を見て、誰かが「コンピュータは穴熊を見てもげんなりしない」とチャットしていたのですが、なるほどと思った次第。

対局後にPONANZAの開発者・山本氏がコンピュータは駒組みでバランスを重視し、それを人間が真似するのは難しい旨を話していました。

コンピュータも元来は人間の真似をして穴熊を異常に高く評価していたと思うのですが、現在は評価基準を自らの力により作り直し、人間の理解を超えた別の次元の価値観を持つようになりました。


電王戦でプロ棋士がコンピュータに負けた時、一時的にはショックでしたが、いつしかそれは当たり前のことになりました。将棋の歴史の中でそれは、いつかは訪れる、避けては通れない通過点でした。

しかしそのことから逃げることなく戦った、勇気のある棋士達が居たおかげで、将棋は新しいステージを迎えたんだと思います。

名人は人間では絶対に勝てないものを相手に、よく戦ったと、心からそう思います。

電王戦を経験したことにより、将棋はもっと素晴らしいものに進化していくんだと思います。


<コンピュータの形勢判断>
第2期電王戦第2局 形勢評価グラフ
※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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