第75期名人戦第6局の感想 - 将棋のブログ

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第75期名人戦第6局の感想

6月5日・6日に行われた第75期名人戦七番勝負第6局(佐藤天彦名人vs稲葉陽八段)は、112手で佐藤天彦名人が勝ちました。七番勝負は佐藤名人が4勝2敗でタイトル防衛となりました。

<タイムライン>
第75期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞)


<感想>
稲葉八段先手で相掛かりとなった本局。稲葉八段の封じ手(31手)は、前日から予想の声も多かった▲3六歩でした。

以降も駒組みがしばらく続き、仕掛けが始まったのは15時前。(仕掛けたのは稲葉八段で、61手▲7五歩)

先手陣の駒組みが飽和状態になっていて、これ以上待って後手陣の形を良くさせるくらいなら、動いた方が得と判断した勝負の一手だったらしいです。

それに対する佐藤名人の応手62手△6二桂がこの将棋を象徴するようなすごい一手。

終盤戦ならともかく、中盤戦でそんなところに打つ自陣桂は見たとこありません。

ところがそれが好手で、そこから10手くらい進むと、AbemaTVの大盤解説はどうやら名人が指せているのではないかという見解になっていました。

そして、その後も名人は自陣周辺に次々と桂馬を打ち込み、102手△6四桂で盤上は名人の四枚の桂馬が乱舞するすごいことになっていました。(ニコ生のチャット欄では、「四桂」とか言って盛り上がってた)

名人は「受け」の巧さに定評がありますが、将にそれが炸裂していた第6局だったと思います。

本局で佐藤名人の防衛が決まりましたが、大熱戦となった第4局で名人が勝ったのは(第4局でタイになった)大きかったような気がします。3勝1敗でリードされると分が悪くなるのは当然として、第4局の3日後には電王戦第2局も控えていたからです。そして、第4局からは名人が3連勝。

大山十五世名人が「番勝負は偶数局が急所」とおっしゃったらしいですが、本当だと思った次第。

また、今期名人戦では、佐藤名人はコンピュータとの公開対局(電王戦)という大変な役まで同時進行でこなされていて、その状況での防衛は本当に素晴らしいことだと思いました。


<コンピュータの形勢判断>
第75期名人戦第6局 形勢評価グラフ
※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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