第67回NHK杯(谷川九段vs阿部七段)の感想 - 将棋のブログ

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第67回NHK杯(谷川九段vs阿部七段)の感想

6月11日に放送された第67回NHK杯1回戦(谷川浩司九段vs阿部健治郎七段)は、98手で阿部健治郎七段が勝ちました。

棋譜は下記の公式サイトでご覧下さい。(月曜日に更新されます)

NHK杯テレビ将棋トーナメント


<感想>
序盤は谷川九段が先手で、角換わり模様の相居飛車。解説の屋敷九段によれば、こういう将棋がプロ棋界では結構指されているとのこと。これもコンピュータの影響でしょうか?

さて、谷川九段の27手▲2七飛の引き場所と、29手▲3七角の自陣角が序盤のポイント。どちらもひねり出して来た苦心の一手、つまり、序盤は阿部七段ペースだったということでしょうか。

大盤でも阿部七段が攻勢だと解説されていたのですが、局面が大きく動き出したのは、谷川九段の39手▲2六角のぶつけ。普通なら△同角と交換するところですが、少考後に阿部七段が選んだのは△6六角で、銀と交換する意表の一手!

そこからは一気に、お互いが一目散に攻め合う、すごいことになっていました。

すごかったと言えば、56手△8九歩成もすごかったです。僻地に「と金」を作って香車を拾いに行く手だったのですが、寄せ合いの忙しい時に駒を拾いに行く異次元な一手でした。

それで寄せ合いに突入すると、谷川九段の指し手に勢いが増し、光速の寄せが決まりそうな雰囲気もあったのですが、阿部七段の一旦自陣に手を戻す冷静な78手△7二金や、絶妙のタイミングで打ち下ろした△6九飛で差は一気に縮まり、谷川九段の85手▲6五金で、どうやら大盤解説も逆転の雰囲気。

そこからは阿部七段が最速で寄せ、最後は即詰みでした。

両者が玉を囲わずに攻め合う、おもしろい将棋だったとおもいます。


<コンピュータの形勢判断>
第67回NHK杯1回戦第11局
※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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コメント
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No title

阿部七段の△6九飛がよく効いたように見えましたが、この辺りのコンピュータの形勢判断は、まだ谷川九段側持ちの様ですね(?)

棋士もコンピュータの指し手から学ばれている感がありますね。

2017-06-13 01:17 │ from 大山十五.三世

Re:

コンピュータは△6九飛に対しては▲4八金だとわずかに先手持ちで、本譜の▲5八銀だと微弱に後手持ちだと判断していて、本譜の▲5八銀でもまだまだ互角だったようですね。

あのあたりは難解な局面での秒読みで、見応えのあるシーンでした。

2017-06-13 10:31 │ from 阪田

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