第67回NHK杯(佐藤六段vs宮田六段)の感想 - 将棋のブログ

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第67回NHK杯(佐藤六段vs宮田六段)の感想

11月5日に第67回NHK杯2回戦(佐藤和俊六段vs宮田敦史六段)が放送されました。

棋譜は下記の公式サイトでご覧下さい。(月曜日に更新されます)

NHK杯テレビ将棋トーナメント


<感想>
本局は現NHK将棋講座の講師で、昨年度の準優勝者・佐藤和俊六段と、詰将棋解答選手権で6度の優勝実績を持つ宮田敦史六段の対局。

解説の松尾八段は、宮田六段と同じ所司和晴七段門下。

序盤は先手の佐藤六段が中飛車+片美濃、後手の宮田六段が居飛車+左美濃となりました。

宮田六段の28手△4四角打が、生角を盤上に打つ少し変わった、本局のポイントになりそうな一手。

中盤は、棋風なのか宮田六段が考慮時間を使うことが多く、攻めてはいたのですが、有利を築いていたようには見えず、時間の面で46手の局面で宮田六段の残り時間が考慮時間1回、佐藤六段が8回と差が付いていました。

47手では佐藤六段の振り飛車の桂馬が捌け、50手の局面で佐藤六段が4回目・5回目の考慮時間を使うと、「リードを広げるチャンスと見ているのかもしれない」旨の解説もあり、どうやら先手ペース。

その後すぐに宮田六段も最後の考慮時間を使い、52手△1五歩と端を攻めて局面が忙しく見えたのですが、佐藤六段は冷静な対応で、確実に有利を拡大していく安定した指しまわし。

79手▲2三飛打の王手と金取りがほとんど決め手で、次に▲2七飛成と自玉のすぐ近くに作られたと金を払うと、佐藤六段には自玉の危険がほとんどなくなり、9回目・10回目の考慮時間を使った87手▲3四歩打が、龍を渡す代わりに勝利をもぎ取りに行く最後の決断。

最後は詰み筋にはいっているのかどうか、パッと見では松尾八段ほどのプロ棋士でもわからなかった順でしたが、宮田六段が投了を告げました。ソフトで調べたら詰んでいて、なんだかすごいと思った次第。(△4六玉、▲4九飛以下の19手詰 by東大将棋6)

本局は振り飛車の理想的な指しまわしで、時間の使い方も非常に落ち着いて見えた、佐藤六段の快心譜だったのではないでしょうか。


<コンピュータの形勢判断>
第67回NHK杯2回戦第14局
※青色は激指14七段+、赤色はelmo
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。

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