第11回朝日杯(久保王将vs三枚堂六段)の感想 - 将棋のブログ

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第11回朝日杯(久保王将vs三枚堂六段)の感想

1月23日に行われた第11回朝日杯本戦2回戦(久保利明王将vs三枚堂達也六段)は、124手で久保利明王将が勝ちました。久保王将はベスト4進出。

棋譜:第11回朝日杯将棋オープン戦本戦(朝日新聞)


<感想>
ベスト8まで勝ち上がってきた三枚堂六段と、タイトルホルダーである久保王将との対局。

序盤は後手の久保王将が角交換四間飛車。

59手で三枚堂六段が飛車を逃げずに▲3三歩成と強襲を決断!

若々しい、魅せる順でしたが、有利を築いていたのは久保王将の方でした。

そして久保王将は、反撃のチャンスが回ってくると、敢えて相手の桂馬が利いている場所に△8五飛で王手!(▲同桂だと5五の角で8八の玉が素抜かれる仕組み)

三枚堂六段も▲9七玉と危険地帯としか思えない場所に逃げて勝負に出ますが、そこからは久保王将が有利から優勢に、そして勝勢になって行きました。

しかし、勝負をあきらめない三枚堂六段。111手の局面は後手玉も詰めろになっていて、久保王将が三十数手詰(by東大将棋6)を発見できるかどうかという、かなり緊迫した局面に変わってました。(詰まさなくても久保九段が優勢になる順はあったと思うが、もつれそうな、あやしい雰囲気になっていた)

久保王将が1分を考え、112手△8七歩成と成り捨てて、▲同玉に113手再度△8六歩と1歩を代償に時間稼ぎ。そのあたりの数分が、対局者も、解説者も、視聴者も、その盤面を見ていた全ての者が詰むや詰まざるやのドキドキ感を共有した本局のハイライトシーン。

結局、久保応王将が116手で△7七銀打のタダ捨てからの詰み筋を発見して、124手で久保王将の勝利。

最後の詰むや詰まざるやもおもしろかったですが、三枚堂達也六段という若い棋士が全棋士参加棋戦でベスト8まで勝ち上がってくる頑張りを見せたという事実も良かったです。


<コンピュータの形勢判断>
第11回朝日杯 久保王将vs三枚堂六段 形勢評価グラフ
※青色は激指定跡道場4七段+、赤色は平成将棋合戦ぽんぽこ
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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