第45回将棋大賞の感想 - 将棋のブログ

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第45回将棋大賞の感想

4月2日に第45回将棋大賞の受賞者が発表されました。


受賞者は以下の通り。

最優秀棋士賞 → 羽生善治竜王

優秀棋士賞 → 菅井竜也王位

敢闘賞 → 豊島将之八段

新人賞 → 藤井聡太六段

特別賞 → 藤井聡太六段

最多対局賞 → 藤井聡太六段

最多勝利賞 → 藤井聡太六段 

勝率1位賞 → 藤井聡太六段 

連勝賞 → 藤井聡太六段

最優秀女流棋士 → 里見香奈女流五冠

優秀女流棋士賞 → 伊藤沙恵女流二段

女流最多対局賞 → 伊藤沙恵女流二段

東京将棋記者会賞 → 森けい二九段

升田幸三賞 → 青野照市九段、佐々木勇気六段(横歩取り青野流、勇気流)

升田幸三賞特別賞 → 故・大内延介九段(振り飛車穴熊戦法の確立)

名局賞 → 第30期竜王戦七番勝負第4局(渡辺明竜王vs羽生善治棋聖)

名局賞特別賞 → 第11回朝日杯決勝(広瀬章人八段vs藤井聡太五段)
名局賞特別賞 → 第31期竜王戦6組(牧野光則五段―中尾敏之五段戦・持将棋局)


参考:最優秀棋士賞に羽生善治竜王、特別賞に藤井聡太六段。第45回将棋大賞決まる(日本将棋連盟)


<感想>
最優秀棋士賞の選考は羽生竜王と藤井六段の一騎打ちになり、多数決9対4で羽生竜王に決まったとのこと。どちらを選んでも賛否両論は避けられなかった気がします。

空前の将棋ブームの立役者となった藤井六段。一方、将棋で国民栄誉賞を受賞した羽生竜王。

そこだけを見ると選びきれない究極の選択。私も発表があるまでは藤井六段の可能性も充分あると思っていました。

いや、本当は、対局数・勝数・勝率・連勝の4部門以外は選考の基準がよくわからないので、どういう結果が出るのかと楽しみにしていました。

結果を聞かされた後、しばらくの間いろいろ考えて、冷静な判断のような気もした次第。

羽生竜王の今年度は竜王を奪取し、名人戦の挑戦者にもなっていて、棋聖も防衛していますので、これで最優秀棋士でなかったら、不思議な話ではあります。

最優秀棋士賞に関しては、「私は」納得しました。


あと、気になっていたのが名局賞。

最優秀棋士賞が決まったことと、藤井六段が何を受賞したのかという話がセットで、16時前にはニュース記事がバンバン飛び交ったのですが、他の賞についてわかったのは2時間後の18時前のこと。

私は名局賞も知りたかったので待ち遠しかったです(笑)

名局賞に選ばれたのは第30期竜王戦七番勝負第4局。このブログのアンケートでも高い評価を受けていて、アンケートの選択肢を作る際に、何人かの方にコメントを頂いて私も思い出したのですが、まちがいなくあの対局は名局です。動画中継で観てましたが本当にすごかったです。

藤井六段の朝日杯決勝・準決勝など、今年度は他にもすごい対局が多く、選考委員の方々もかなり困ったのではないでしょうか?(笑)

タイトル戦かA級順位戦プレーオフしか選ばれたことがなかった前例もあり、第30期竜王戦七番勝負第4局は名局としての全ての要素が揃っているので、その選考についても、「私は」納得しました。

上記二つの賞については、選ばれるまでにどういう経緯があったのか、それが将棋世界に掲載されるのかは、気になるところ。


他は、先にも書きましたように基準がわからないので、そういうものだろうと疑問に思うことも少なかったのですが、升田幸三賞に関しては「雁木は?」とそれについては気にはなりました。勇気流も流行っていましたが、ネット中継で一番目にしたのは雁木だったような気がしたからです。

升田幸三賞特別賞に関しても、「何故、今になって?」という思いもありましたが、その賞は毎回、そう思うので、そういう賞なのだろうと理解しています。


明るい話題が非常に多かった将棋界の2017年度でした。羽生竜王は、次から次に若い棋士の挑戦を受け、それを退け、竜王を奪取し、名人戦挑戦者になるその強さは感動的で、まだまだ棋界ナンバーワンは羽生竜王で間違いないと思います。


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コメント
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竜王戦4は純粋に「将棋って面白いな」と思えたこと、もうひとつは大げさかもしれませんが、羽生先生がコンピューター将棋との共存というテーマにたいしてひとつの答えを盤上で示されたのではないかと思います。ソフトの評価値を信じる人が多い中で「ソフトは間違えることもある」とおっしゃってる羽生さんだからこそ示せた手順であり、人間同士の将棋の面白さは消えないとそのときに思いました。そう思えるのはこの対局、PO羽生豊島、こないだの糸谷聡太、など少ないはずです。長手数でミスが少ない将棋を名局というならコンピューターに全部計算させればいいので、そうならずにこの対局が選ばれたことに「私は」多いに賛同しました。

2018-04-02 22:31 │ from -

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