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第76期名人戦七番勝負第3局の感想

5月8日・9日に行われた第76期名人戦七番勝負第3局(佐藤天彦名人vs羽生善治竜王)は、111手で羽生善治竜王が勝利しました。この結果、七番勝負は佐藤名人の1勝、羽生竜王の2勝。

第4局は5月19日(土)・20日(日)に福岡県福岡市で行われます。

参考:第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞)


<感想>
羽生竜王の先手で角換わりとなった本局。

羽生竜王の封じ手(53手)は▲7八玉でした。(プロが検討していた有力手のひとつ)

初日は羽生竜王の作戦勝ちかの声も出ていましたが、二日目午前中は佐藤名人の方が指せているのではないかと、形勢は微妙に揺れていました。

プロの解説を聞く限り、61手▲3四歩で銀を吊り上げられたことが佐藤名人にとっては不安材料になっていたらしく、その後、羽生竜王が桂馬を手に入れ(75手)、その桂馬を2六にセットし(83手)、▲3四桂と跳ねて先の銀取りを実現した局面で(87手)、羽生竜王が優勢になった模様。

そんな先まで見据えて指しているのかと、只々おどろくしかありません。AbemaTVの大盤解説では夕方頃には先手優勢の雰囲気になっていました。

以降も羽生竜王が巧い手を連発し、95手▲5九玉と違和感ある場所に逃げたのが決め手で(5八は危ないらしい)、最後は後手玉が即詰み。

最後の8九に居た桂馬の三段跳び(全てが詰めろと詰みに絡んでいて、盤上に現れたのは二段目まで)は、創ったかのようなすごい順で、解説の深浦九段が幾度も感心していました。

本局も羽生竜王は棋界最強でした。第一局同様、ものすごく強かったです。

第四局は佐藤名人の地元福岡での対局。大山十五世名人が「番勝負は偶数局が大事」と言われたように、今シリーズの流れを大きく左右する一局になりそうです。

ここまで、横歩取り(第一局)、角換わり(第二局)、角換わり(第三局)となりましたが、第四局はどの戦型になるのか、そこも注目。もちろん、全将棋ファン必見。


追記
AbemaTVを見てた人しかわからない話ですが、福崎先生の「ブーメラン玉」と、(飯野女流の36金の指摘に対して74に金を置きながら)「そんなところに金を打つなんて」は、プロの先生があれをやってくれると笑うしかなかったですね。


<コンピュータの形勢判断>
第76期名人戦第3局 形勢評価グラフ
※青色は激指14七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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