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第76期名人戦七番勝負第4局の感想

5月19日・20日に行われた第76期名人戦七番勝負第4局(佐藤天彦名人vs羽生善治竜王)は、79手で佐藤天彦名人が勝利しました。この結果、七番勝負は2勝2敗のタイ。

第5局は5月29日(火)・30日(水)に愛知県名古屋市で行われます。

参考:第76期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞)

<感想>
30手までの局面が本局直前の17日に行われた「▲羽生竜王vs△松尾八段」戦と全く同じ進行で、羽生竜王がその時自身に短手数(55手)で敗れた後手番を持ったことで話題となっている本局。

佐藤名人の封じ手(47手)は、前日のAbemaTVの中継で増田五段が「一択」と断定していた▲5六角でした。

結果的には、その前に指した佐藤名人の新手31手▲2三歩打が事前に用意していた最善手で、対局後のインタビューでも両対局者の焦点はそこにあり、本局の明暗を分けた一手だったようです。

そこからの佐藤名人の指し手も好手の連続で隙が無く、初日で既に佐藤名人が指しやすいというのが、多くのプロの見解でした。

2日目に入ってからも佐藤名人の指し手の厳しさは変わらず、14時か15時頃(59手▲2一角成頃)のニコ生大盤解説では、藤井九段が評価値(1000前後)ほどの差はないとしながらも、佐藤名人優勢の雰囲気はまちがいありませんでした。

羽生竜王も勝負手をひねり出して局面の打開をはかっていたのですが、佐藤名人の指し手はほとんどパーフェクトで、反撃の余地すら与えることはなく、夕食休憩の少し前に指された77手▲6二角打のタダ捨てが決め手。

第4局は佐藤名人の快心譜で、佐藤名人が地元福岡でタイに持ち込み反撃する形となりました。

現在のところ、先手番が全て勝っており、横歩取りと角換わりでともに1勝1敗。頂上決戦にふさわしく、両者一歩も譲ることなく、全くの互角!

第5局はどの戦型になり、どちらが先に3勝2敗と王手をかけるのか。第76期名人戦は超絶おもしろいことになっています!

本局の解説は上記朝日新聞のサイト内にある豊川先生の動画解説がおすすめです。得意の駄洒落連発で、「完勝です。まあ、これからこのあと乾杯するかもしれませんけど。」はかなりの絶妙手。それはともかく、盤上で何が起こっていたかがわかりやすく、必見。


<コンピュータの形勢判断>
第76期名人戦第4局 形勢評価グラフ
※青色は激指定跡道場4七段+、赤色はGPS将棋
※コンピュータの判断が正しいわけではありません。


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