将棋神やねうら王と二枚落ちをやってみた - 将棋のブログ

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将棋神やねうら王と二枚落ちをやってみた

やねうら王二枚落ち 対局開始

将棋神やねうら王と二枚落ちの対局をやってみました。

やねうら王との二枚落ちを書く前に。

これまで市販の将棋ソフトの最強は激指でしたが、私は激指との二枚落ちならば、激指定跡道場4(2017年7月発売)にも勝ち越せる自信があります。

本当にそうなのだろうかと、この記事をアップする前に十数局を指したのですが、テキトーにやっても勝ち越しました。

激指は二枚落ちであっても、穴熊に組めば大優勢と信じているらしく、金銀を盤面隅っこに集めてくれるため上手陣は隙だらけになり、下手は上手が金銀が集めてない方に飛車を振って棒銀をやればいいだけなので、簡単に勝てます。(美濃に囲うこともありますが、陣形を低くするのは同じで似たようなもの)

vs激指二枚落ち 大優勢の図

これは激指に限ったことではなく、第3回将棋電王戦(2014年)くらいまでの将棋ソフトで、公開されていた将棋ソフトは、ほぼ全部がそのパターンで余裕で攻略できました。(激指14や定跡道場4はまだ強い方で、その少し前の激指やボナンザはもはや、下手のこちらが負けないレベルでした)

上の途中図を見ると、私も穴熊に囲っているのがわかると思います。私が考えた対COM用の戦い方です。

その目的は穴熊に組むことよりも、争点を作る前に、上手のCOMが金銀を1箇所に集めさせるための手待ちの意味があります。その時、上手陣のどこかが手薄になるので、大駒を成り込ませる隙を伺っているのです。

その戦い方で、ボナンザや激指の二枚落ちには楽勝でした。


ところが、最近のコンピュータ将棋というのは、二枚落ちでも異常な強さになっています。

誰から教わることもなく、まるで高段者の二枚落ちのように、上手は金銀を盛り上げて、下手の飛車角を抑え込み、物凄い食い付き方で先制攻撃を仕掛けてきます。

将棋神やねうら王を相手に、上に書いたCOM対策の戦法を用いてみました。

結論から言いますと勝ち越せる自信はありません。

一局の流れは、こちらが穴熊に組むと、やねうら王の小駒がまるでピラニアかバタリアンのように、ものすごい勢いで突っ込んできて、あとはその無理攻めを受け切るか、受けきれないか、そこで勝敗は決まります。

ピラニアのように襲い掛かってくるコンピュータ
※この見るからに細い食い付きを振りほどくのがただ事の作業ではない


受け切れないと、勿論、あきらめずともそこで試合終了です。

やねうらエンジンの小駒の圧力はハンパないです。歩でもこちらの金銀くらいの強さがあります。

飛車を成り込ませることができれば、勝利がグッと近づいてくるのですが、当然ながら簡単には成り込めません。

そして、上手玉の寄せが見えてない段階で、飛車や角を渡してしまうと、もはや必敗形。

最初は十二段(ほぼ1秒指し)とやってたのですが、この記事を書くためにCOMの持ち時間を1手5秒に設定して対局してみました。(開発者によると○段というのは弱くなるようにしているらしいので)

正直、十二段と将棋神の強さの差は、私にはわかりません。むしろ、何回も対戦して、こちらのCOM対策が熟練してきたのか、あとからやった本気モードのCOMと対戦の時の方が勝率は良かったです(笑)

それで、将棋神やねうら王に入っている5つのプログラム(「やねうら王」「tanuki-SDT5版」「tanuki-2018版」「Qhapaq」「読み太」)と対戦したのですが、同じ「やねうらエンジン」を使っているためか、どれもが似たような形になります。

もちろん、毎回、手順は違いますし、似たような形ではあっても、同じ形ではありません。

将棋神やねうら王に入っている5つのプログラムと、激指定跡道場4に勝利した棋譜を掲載しておきます。




※棋譜を見るはflashが動作する環境が必要です。
※フラ盤左下のプルダウンメニューで棋譜を選ぶことができます。
※こちらの持ち時間は15分(秒読み60秒)


穴熊に組むとやねうら王には勝てるのですが、tanuki-シリーズには勝率がかなり悪かったです。

ところが自分の過去記事を読むと、tanuki-には互角に戦える自信があることを書いています。

その時は美濃に組んでいたので、ならば美濃に組んでチャンレンジしてみると、なるほどそちらの方が勝ちやすかったです。COMは小駒だけだと穴熊よりも美濃の方が仕掛けにくい?(それにしても、1年前の私は今よりも強かったのか、COMに食いつかれているのによく勝てたなと思います・笑)

そういうわけで、「将棋神やねうら王」に入っている5つのプログラムとの二枚落ちは、私の棋力(将棋倶楽部24の二段、将棋クエスト10分三段 通常1900台後半)だと、本気モードでも5割を勝てるかどうかはあやしい、それが結論です。


ところで、私は二枚落ち定跡を使いこなせないのですが、それを使えばもっと楽に勝てるのかどうかは、とても興味深かったりします。

COMを相手に自分から駒をぶつけるのは非常に危険だという認識があるのですが、二枚落ち定跡はそういうのも関係ないくらい、必勝形になるのかどうか。知ってる方はこの記事のコメント欄ででも、教えて頂ければ幸いです。

下は二枚落ち定跡(銀多伝)の36手目の局面で、そこからCOM同士に指させるとどうなるのか、対局させてみたのですが、飛車が成り込むまでにCOMを以ってしても、平均30手くらいは掛かってました。

やねうら王は二枚落ち定跡を知らないので、その形にはならないのですが、COMを相手に銀多伝や二歩突っ切りが有効なのか否かはとても興味深いです。

銀多伝

なお、やねうら王の二枚落ちに勝てないからと、悲観する必要は一切ありません。

最近の最強ソフトは、数年前の最強ソフトだったBonanza6やGPSfishに、二枚落ちでも結構な確率で勝利します。

Bonanza6やGPSfishは平手だと、プロが本気を出して戦っても苦戦する強さです。そんなゴツイ将棋ソフトでも、何の策も持たずに、早い段階で争点を作って戦ってしまうと、やねうら王の二枚落ちに一発を食らってしまうのです。

(さっきもBonanza6.0と将棋神やねうら王を戦わせたら、Bonanzaが序盤早々得意の角銀交換をやるものだから、やねうら王が大駒を手に入れて水を得た魚のように元気になって勝利してました。その棋譜も上のフラ盤に貼っておきました。)


<やねうら王vsBonanzaより>
やねうら王vsボナンザ
※穴熊や角銀交換がボナンザらしい。
※なお、画像は対局結果をやねうら王画面に貼り付けただけで、持ち時間は各1手5秒。ボナンザはShogiGUIで起動。


それはともかく、二枚落ちで本気の最強コンピュータと戦うのはなかなかおもしろいです。


■追記
誤解があるといけないので、追記しておきます。

やねうら王が二枚落ちでBonanza6やGPSfishに勝利する確率 → たぶん、3割前後

私がやねうら王の二枚落ちに勝つ確率 → 「本気モード」で4割程度のイメージ

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コメント
非公開コメント

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2018-12-07 22:18 │ from -

鍵コメの方へ

何故か非公開コメントにされているので、詳しくは書きませんが、腑に落ちない点が幾つもありましたことをお伝えしておきます(笑)

2018-12-08 15:54 │ from 阪田

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2018-12-08 19:53 │ from -

鍵コメの方へ

ご丁寧にありがとうございます。

何かが解決したのならば、良かったです。

私もいつかはやろうと思っていた、二枚落ち定跡に取り組むきっかけになりました。

バグが消えるといいですね。

2018-12-09 00:06 │ from 阪田

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2018-12-09 22:22 │ from -

Re:2018-12-09 22:22のコメント

貴方も非公開コメントですか?(笑)

記事が役立ったのならば、とても良かったです。

なお、上の指し方は人間には多分通用しませんので、ご注意を。

2015年くらいまでに公開されたソフトには炸裂すると思います。

2018-12-10 20:03 │ from 阪田

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2018-12-10 21:10 │ from -

Re:2018-12-10 21:10のコメント

よくわかりました。

COMの二枚落ちは、飛車が居る筋に金銀を1~2枚待機させるので、数の攻めで勝てる地点に突如ぴゅーんと飛車を横に転換させるのがコツですよね。

2018-12-11 01:49 │ from 阪田

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